肌色の話2007年09月21日
当たり前ですが『肌色』という色は定義できません。画材屋さんで「肌色の絵具をください」といっても通じないし、無理やり定義すれば人種問題になりかねないので、ここではひとまず欧米中心の肌色について書いてみたいと思います。
友人の人形作家さんのアトリエをお訪ねしたときの話です。人間そっくりの(というか限りなくロリータな)リアルドールを作っていらっしゃる、ご本人もなかなかセクシーな女流作家さんなのですが、アトリエにずらりと並んだ作りかけの人形たちのボディカラーがすべて灰色がかったグリーン、つまりテールベルト(緑土色)だったのに驚いたものでした。
なぜそのような色を用いるのか理由をお尋ねしたところ、西欧ルネサンスからの伝統的な技法であるらしく、人物を描く場合の下地の色がテールベルトなのだそうです。暗い部分には濃緑土を、明るい部分には灰緑土を用いて、全体をくすんだモスグリーンで彩色するグリザイユ(モノトーン)という伝統技法。肌の下にうっすらと透けてみえる静脈のグリーンの感じがこの技法によってうまく再現されるとのことで、人形作りも奥深いなと思ったものでした。
ちなみに私の大好きな RaC のスキンにも(企業機密ゆえ確かなことは分かりませんので、あくまで私の印象に過ぎないのですが)うっすらと緑土の下地が感じられます。
目の下、首筋、鎖骨、胸狭、臀部、手の甲など、透明感のある部分には緑が感じられるのですが、そういえばアジア人特有の蒙古斑もテールベルトっぽいし、和菓子屋さんが白い菓子(落雁などの)をより白く見せたいときに青緑土の食用染料をごく微量に混ぜるらしいですが、緑のもたらす透明感のイメージは洋の東西を問わず普遍の智慧だったのかも知れませんね。
- skin : RaC Lily design
- hair : GuRL 6 HAIR Gina midnight pack
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